田舎の評論家・一言

これからは地方・田舎暮らしを確立できた人が勝ち

新別荘所有時代

 別荘と申しますと、世の裕福層が軽井沢や箱根に居を構えまして、それらの施設で悠々自適に暮らす場所ってもの。まあそれ見て一般庶民には、

「自分には関係な~い」

とお思いの方がほとんどだと思うんですネ。しか~し、

「これからはそうじゃなくなりますよ」

って~のが本日のお話になります。

 

 そもそも別荘とは避暑・避寒を目的として、夏涼しく・冬暖かい場所が選ばれがちでした。しかしわたくしがわざわざ“”を付けて別荘所有時代と申しますのは、これから別荘を持つ意味が、避暑・避寒ではなく、二つのリスクから逃れる“避難”を目的にしてるってことなんです。

 その一つとは、先般お伝えした災害から逃れるための目的。そしてもう一つは、厳しい仕事環境から逃れるためということができます。ここでの厳しい仕事環境に付きましては、我が国で進む格差社会にしっかり目を向ける必要があるからなんです。

 

 今我が国で進む非正規社員化は、これからのAI時代を迎えて進むとしか思えません。そう言えますのは、あの損保ジャパン日本興亜という会社が、介護事業を手掛けるグループ企業に4000人もの配置転換をと発表しました件。これはどう見ても、人員削減計画でしかないとの専門家の意見が多数。

 このケースは我が国のAI化もたらす、悲劇の序曲としか言えないもの。なぜなら特にこれからの事務職とは、AIの呪縛から逃れられないのです。その上60歳で定年を迎えたら、再就職できてもそれはほとんど非正規社員。我が国とは、この非正規社員化のラインがはっきりと決まっておりますから、その環境からの避難も考えておかなければならないと言えるんです。

 

 先の損保会社の社員が、泣く泣くやりたくない、収入低い介護の仕事に我慢して就いたとしても、はたして定年まで働けるのか。そしてその仕事に合わせることができず、退職したらどうなるか。

 現在年金もらってる人が=《勝ち逃げ組》と言われておりますのは、これからの人は明らかに《逃げ遅れ負け組》になるからと言えます。それは定年退職まで働ける可能性の低下、退職金の減少、受領年金額の減少・受領期の先延ばしなどなど負け要素が多いからなんですネ。

 

 ちなみにわたくしの知人で地方公務員のお方、10年前の退職金額3千万円を超えていたと。そして今年退職したお方、2千万円ぎりぎりって。そのお方さらに

「毎年100万円、減少してるって感じですよ~」

ですと。まあ全ての人が同じ条件下ではありませんから、そうでない人もいることはいるでしょう。しかし過去の人が《勝ち逃げ組》であるならば、これからの人の多くは、《逃げ遅れ負け組》であることは間違いありません。ですからこれからの人は、以前の人と同じであってはならないのです。

 

 先に現在会社員で40年働き、専業主婦の奥さんとの二人でもらえる年金の平均が22万円と申しました。その22万円が、33年後に13万5千円になるって試算もあるんです。もちろんいきなりそうなる訳じゃないでしょうけど、だんだん減ってく予測しかできないのが現実なんですネ。

 また年金のお話になってしまったけど、この予想下ではただ会社に定年までいるだけを考えていたら、いつ辞めさせられるか判らないし非正規社員に押しやられてしまうかも。だから避難別荘作っておくことおススメしてるんです。

 この続きはまた次回に。